筋力とパワー、および初速(5mタイム)、加速(10mタイム)、最大速度(30mタイム)の測定値との関係を調査した研究の紹介です。
被験者:プロラグビー選手26名
測定項目
・スクワット最大筋力(最大3反復[3RM])、
・パワー(30kgジャンプスクワット、反動付きジャンプ、ドロップジャンプ)
・5m、10m、30mのスプリントタイム
スプリントパフォーマンスにおける筋力とパワー測定の重要性を検討するために、相関関係を用いたアプローチと、最も速い選手と最も遅い選手の平均値の比較を行った。
結果
3RM、ドロップジャンプ、等速性筋力、短距離走(いずれの距離でも)の測定値の間の相関は有意ではなかった。
ジャンプスクワット(高さと相対的な出力)とカウントジャンプの高さ、および短距離走との間の相関は有意であった。
スクワットとスクワットジャンプの高さ、およびスクワットジャンプの相対的なパワー出力は、速い選手で有意に大きいことがわかった唯一の変数であった。
パワー(短時間で大きな筋力を発揮すること)が重要であることがわかりました。
スプリントパフォーマンス向上のためにはスクワットなどで筋力アップを図ると共に、スクワットジャンプやクリーンなどのパワー系のトレーニングは入れるべきだと思います。
リンク
日本トレーニング科学会が出版しているこの本、
おもしろそう