長距離ランナーは高重量のウエイトトレーニングを行うことによって、パフォーマンスが向上することは10年以上前から知られています。
日本では未だに敬遠されがちですが...
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方法
被験者:長距離ランナー男女
研究デザイン:
スクワットトレーニング+ランニング群と
ランニングのみ群(コントロール群)の比較
トレーニング内容: 8週間のスクワットトレーニング(4RM✖️4セット、週3)
8週間の前後に①ハーフスクワットの1RM ②スクワット時のRFD(力の立ち上がり速度 ) ③ランニングの経済性(RE) ④最大有酸素運動時の疲れ果てるまでの時間 (MAS)
を測定しました
結果※カッコ内はコントロール群
・ハーフスクワット: 33%向上(微向上)
・RFD :22%向上(微向上)
・RE: 5%向上(低下)
・MAS: 21%向上(低下)
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トレーニング前後のタイムがどうなったのかも欲しかったですが、このような、はっきりとした結果になっています。高重量のスクワット(4RM)を実施した方が、全ての項目で向上が見られているので、長距離選手には高重量のスクワットが効果的であることが考えられます。また、ランニングの経済性(RE)や完全疲労に至るまでの時間(MAS)が向上すらせず低下しているのも面白い結果ですね。
高重量を扱うスクワットは理にかなわないフォームで実施すると怪我に繋がりやすいので、信頼のできる、知識の豊富な指導者のもとで(and自分で勉強した上で)実施しましょう。
モハメドファラー選手、大迫傑選手もウェイトトレーニングをがっつり実施しているらしいね。
Weights & Strength Training | How to Win Like Mo | Mo Farah (2020)
日本記録更新すごかったですね。ナイキ、どんだけ儲けるんだ?
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