以前に書いたこの記事に関連してランニング中の暑さ(熱ストレス)に関する研究を発見しました。
www.sportscienceresearchjpn.com
Heat stress impairs proprioception but not running mechanics - ScienceDirect
熱ストレスは固有受容器に害するがランニングメカニクスは害さない
方法
被験者
ランナー12人名
実験デザイン
HOT(39°C)
COOL(22°C)
被験者は上記2条件で30分間の自己選択ペースでトレッドミル走を実施しました。
トレッドミル走前後に、固有受容テスト(アクティブな運動識別)を行いました。
ランニングメカニクスとバネ特性をみるために、最初と最後の1分間に高速度ランニングが課された(最大有酸素速度の70%、13.3±±0.8 km h-1)
結果
HOT vs COOL
・直腸温(39.7対39.4°C)
・表面温度(36.3対31.8°C)
・平均体温(38.3対36.4°C)
・心拍数(178対174bpm)
・熱的不快感(6.5対4.3)
すべての項目においてCOOLと比較してHOTの終了時にすべて高かった
・HOTでは、走行距離はCOOLよりも低かった(-5%)
・固有受容テストの平均誤差は、HOT(11%)でランニング後に増加しましたが、COOL(-2%)では増加しなかった
ランニングメカニクス
時間とともに骨盤後屈の全体的な増加と足首背屈角度の減少が見られた
条件に関係なく時間の経過とともにステップ頻度は減少し(-2.5%)、ステップ長は増加した(2.6%)。 バネ特性は変化しなかった
結論
・熱ストレスは、熱、心血管、および知覚反応を悪化させる。
・熱ストレスにより30分間の自己ペースのトレッドミル走行では、走行速度は遅くなった。
・熱ストレスは活発な運動中に足首の固有受容を損なうが、最大下の速度ではゲイト(ランニング)パターンに影響しない
22℃ってCOOL?笑
もうすぐ箱根駅伝ですね!