高校野球投手における肩甲上腕の圧縮力の下半身予測因子
Lower Body Predictors of Glenohumeral Compressive Force in High School Baseball Pitchers
こちらから直接論文がダウンロードできます。
https://pdfs.semanticscholar.org/34d7/dfd4003585f8f74c2ad40c3cd940a5ac6611.pdf
投球中の肩への負担(肩甲上腕関節に作用する圧縮力)と投球動作(キネマティクス)との関係を見た論文です。
結果
肩への負担と関係が見られた動作の項目は5つでした。
①ストライド長
②ストライド角度
③足部接地時の骨盤の外側への屈曲
④肩関節最大外旋時の骨盤の外側への屈曲
⑤ボールリリース時の骨盤の回線速度
さらに回帰モデルによって以下の項目が肩へかかる負担の78.5%を説明できることがわかりました。
①ストライド長
④肩関節最大外旋時の骨盤の外側への屈曲
⑤ボールリリース時の骨盤の回線速度
これらの結果を解釈すると。
・短いストライド長
・肩外旋時の骨盤の傾斜の増加
・リリース時の骨盤回転速度の増加
の組み合わせは肩にかかる負担の増加させる。
...ストライド(ステップ幅)を広げて骨盤を傾斜させずにリリース時の骨盤の回転速度を小さくさせろ...ですと!?球速出ないフォームの特徴じゃね???
この研究で肩にかかる負担(Glenohumeral Compressive Force)を球速(Maximal ball velocity)に変換したらおもしろい結果になりそう。やってほしい。
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追記。体幹の回転速度が速い人ほど球速が速いという論文を紹介したことがある事に気付きましたw
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