野球のピッチングと遠投のバイオメカニクス的比較:トレーニングとリハビリへの示唆
Biomechanical comparison of baseball pitching and long-toss: implications for training and rehabilitation.
方法
被験者は大学のピッチャー17名
・通常のピッチング(18.44m)
・遠投(37m, 55m, MAX)。37と55mは水平に投げました
を実施させ、その際にそれぞれモーションキャプチャ(三次元動作解析)を行いました。
結果
・踏み込み足接地時に肩の平行ラインは距離の増加と共に傾いた(インクライン)
・MAX遠投時にアームコッキング時に肩の外旋、肘の屈曲、肩の内転トルク、肘の内反トルクが最大
・肘伸展速度も最大
・リリース時の体幹の前方の傾きが距離の増加に伴い低下
球速を速くする為や肩を強くすために遠投を頑張ってる選手やこれからやってみようかなと考えていた選手は投げれる距離イコール球速ではないと言うことを理解した方が良いと思います。 指導者の方も遠投に対する理解を深めて頂いて選手の育成に役立てて頂ければなと思います pic.twitter.com/tZGPkCfCu1
— issei_kamada_orix_buffaloes (@ikbuffaloes) September 15, 2019
この論文では遠投とピッチングのバイオメカニクスを比較しただけなので、球速とそれらが関係があるかは正直不明です。私は選手の動作を見て遠投は取り入れますね。このツイートだと遠投は悪だとも思いかねないので注意は必要です。確かに肘や肩のトルクは増加してるので全力で投げる遠投は私も反対です。7,8割で投げて動きづくりのためにはいいかもしれません。プロ野球のトレーナーともなると影響力が大きいですね、、、