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#50 プロ野球選手における股関節の柔軟性は球速と関係が有るのか?



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野球において股関節の柔軟性は大事だと言われていますが、なぜ大事なのでしょうか?今回はピッチャーに関することですが、その要因の一つを明らかにした論文をご紹介します。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

Passive ranges of motion of the hips and their relationship with pitching biomechanics and ball velocity in professional baseball pitchers.

 

本文を入手できてません、、、今回は要約の要約です。

(野球系のこういうジャーナルほぼ有料で大学も契約してないから本文を見たい、、、)

 

方法

・被験者はプロ野球選手(たぶんメジャーorマイナーリーガー)

・被験者の踏み込み脚と軸足の股関節の関節可動域を調べました。

・ピッチングをモーションキャプチャし、三次元動作解析を行いました。

・たぶんその時の球速も測っています

 

結果

・軸足の方が踏み込み脚より関節可動域が小さい

軸足の股関節のトータルの内外旋可動域は球速と関係がある(r=0.50)

・股関節のトータルの内外転可動域と外転可動域はストライド長(歩幅)とそれぞれ関係があった(r = -0.72 and .070)

・踏み込み足の股関節外転(r=0.63)、軸足の股関節内外旋トータル可動域(r=-0.45)、踏み込み足のトータル股関節内外転可動域(r=0.44)はtrunk separationと関係がある(trunk separationって何?)

・軸足股関節のトータル内外転可動域(r=-0.52)と踏み込み足のトータル内外旋可動域(r=-0.44)はpelvic orientation(骨盤の向き?)と関係がある

 

球速と関係があったのは軸足の股関節のトータルの内外旋可動域だけだったということですかね。股関節の可動域は骨盤や体幹の何かと関係があったらしいですが、この辺は分析する意味あるんかな?と思った。本文欲しい、、、。