ストレッチを実施することによって関節可動域が広くなります。
しかしながら、なぜ関節可動域が広くなるのかは様々な議論があります。
ある人は神経がアホになるから関節可動域が広くなる
ある人は筋の特性が変わる(筋が柔らかくなる)
など...色々あります。
また、ストレッチを実施すると筋だけではなく腱も伸ばされます。
輪ゴムなどを想像するとわかると思いますが、伸ばすとテンションがかかって硬くなります。
そこで、今回はストレッチを実施すると腱&筋の特性はどう変化するのか、
"Non-uniform Stiffness within Gastrocnemius-Achilles tendon Complex Observed
after Static Stretching"
"スタティックストレッチ後の腓腹筋-腱複合体に観察された不均一な硬さ"
(日本語訳合ってるかな?笑)
被験者は健康だけれども運動習慣のない男女30名
実験課題は
足関節スタティックストレッチ5分
(足関節角度を変えられる台の上で5分間立位姿勢をキープ。30度に設定。結構キツイ)
ストレッチ前後の腓腹筋(外側・内側両方)、アキレス腱の硬さを超音波エラストグラフィーを用いて測定
エラストについてはこちらから
結果
・腓腹筋内側頭の硬さ:低下
・腓腹筋外側頭の硬さ:低下
・アキレス腱の硬さ:増加
以上のことがわかりました。
筋は伸ばされると柔らかくなるが、腱は硬くなることが示されました。筋はストレッチされることで筋活動が高まり、筋の温度が高まり柔らかくなった。腱は伸ばされることによって硬くなった。ことなどが考えられるかな?
おもしろい結果でした。今回はストレッチの前後の筋腱の硬さをすぐにとっていますが、時間が経つと元に戻るような気がします。あくまでも今回の研究では即時効果。