SportLog

スポーツと英語とPythonとガジェット

#38 ストレッチを実施すると筋は柔らかくなるが腱は硬くなる


f:id:nororopokuru:20191129085647j:image

 

ストレッチを実施することによって関節可動域が広くなります。

 

しかしながら、なぜ関節可動域が広くなるのかは様々な議論があります。

 

ある人は神経がアホになるから関節可動域が広くなる

 

ある人は筋の特性が変わる(筋が柔らかくなる)

 

など...色々あります。

 

また、ストレッチを実施すると筋だけではなく腱も伸ばされます。

 

輪ゴムなどを想像するとわかると思いますが、伸ばすとテンションがかかって硬くなります。

 

 

そこで、今回はストレッチを実施すると腱&筋の特性はどう変化するのか、

 

"Non-uniform Stiffness within Gastrocnemius-Achilles tendon Complex Observed

after Static Stretching"

"スタティックストレッチ後の腓腹筋-腱複合体に観察された不均一な硬さ"

(日本語訳合ってるかな?笑)

 

www.jssm.org

 

 

被験者は健康だけれども運動習慣のない男女30名

 

実験課題は

足関節スタティックストレッチ5分

(足関節角度を変えられる台の上で5分間立位姿勢をキープ。30度に設定。結構キツイ)

 

ストレッチ前後の腓腹筋(外側・内側両方)、アキレス腱の硬さを超音波エラストグラフィーを用いて測定

 

 

sportsciecne.hatenablog.com

 エラストについてはこちらから

 

 

結果

腓腹筋内側頭の硬さ:低下

腓腹筋外側頭の硬さ:低下

・アキレス腱の硬さ:増加

 

以上のことがわかりました。

 

筋は伸ばされると柔らかくなるが、腱は硬くなることが示されました。筋はストレッチされることで筋活動が高まり、筋の温度が高まり柔らかくなった。腱は伸ばされることによって硬くなった。ことなどが考えられるかな?

 

おもしろい結果でした。今回はストレッチの前後の筋腱の硬さをすぐにとっていますが、時間が経つと元に戻るような気がします。あくまでも今回の研究では即時効果。