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#36 お尻を鍛えるには深くスクワットをした方が良いのか?


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レーニングにおいてスクワットを実施する際にはフォーム、重量、挙上スピードなどを意識すると思います。

 

レーニングを実施する上ではお尻にフォーカスを当ててトレーニングを実施する場合が多いと思います。

 

 

河森さんのブログで紹介された論文をこちらにも書き留めておきます。

 

Effects of squat training with different depths on lower limb muscle volumes.

異なる深さのスクワットトレーニングが下肢筋量に及ぼす影響

 

東京大学のクボ先生の論文。腱以外のことも研究されてたんですね...

 

フルスクワットvsハーフスクワット

 

フルスクワット群(最下点で膝関節角度が140deg)...8名

ハーフスクワット群(最下点で膝関節角度が90deg)...9名

 

被験者は10週間上記のトレーングを実施させました。負荷は週ごとに違って書くのが億劫になったので書きません。笑

本文中をご確認ください。

 

レーニング前後の下肢の筋量を測定しました。

また、フルスクワットとハーフスクワットそれぞれの1RMも測定しました。

 

結果

 

・筋量...膝伸展筋はどちらの群においてもトレーニング前よりも有意に増加。しかし、大腿直筋やハムストリングスではどちらの群においても筋量の増加は見られず。

 内転筋や大臀筋も両群で有意に増加。しかし、フルスクワットの方がハーフスクワットよりも筋量が有意に多い。

・1RM

フルスクワット1RM...フルスクワット群の方がハーフスクワット群よりも有意に増加。

ハーフスクワット1RM...フルスクワット群とハーフスクワット群の増加に有意な差はなし

 

感想

スクワットでお尻周りを鍛えるには深くしゃがんだ方が有効である可能性が示されました。しかし、今回紹介した研究の被験者はたぶん一般人であり、スクワット1RMの値が低い(ハーフで平均95kg)ので可能性に留まります。先行研究によりアスリートと一般人ではスクワットの深さの違いがジャンプ高に及ぼす影響が異なることが示されています(引用はのちに追加)。ですので、アスリートでこの研究をやってみたいところ...ですが現実問題としてアスリートにこの実験系でトレーニングを実施させるのは不可能に近いです...何はともあれスクワットは深く下げた方がお尻を使える(気がしてた)。

大臀筋の強化は多くのスポーツで有効になるはずです。フォームはしっかりとした知識を持った指導者に指導してもらいましょう。

 

今回も自分が振り返るように雑にまとめました...今後やる気が出たらしっかりと書き直します...笑