トレーニング指導を行う際に「膝がつま先より前に出さないように」指導されます。
なぜでしょうか?
わかりませんね
なのでここに一つ論文を紹介します。
「バーベルスクワット中に膝のポジションがお尻と膝のトルクに及ぼす影響」
※トルク:かなり大雑把に言って関節周りに発生する力のことです
重りを担がせてスクワットを行わせた場合に
①膝の位置がつま先より前の場合
②膝の位置がつま先より後ろの場合(木の板で膝が前に出ないようにしている)
のスクワット中の関節トルクを比較しています。
結果
①膝の位置がつま先より前に出ている場合
膝関節トルク 150 Nm
股関節トルク 28 Nm
②膝の位置がつま先より後ろにある場合
膝関節トルク 28 Nm
股関節トルク 302 Nm
それぞれの条件で関節の間に有意差が見られています。
ということで、膝が前に出れば膝関節は大きなトルクを発揮します。膝関節を前に出さないと股関節がトルクを発揮します。
ということは膝を前に出すと膝周りの筋力を使い、膝が前に出ないようにすると股関節周りの筋力をメインで使うということになりうる、、、かも。筋電図も見たかった!
股関節トルクを大きく発揮させるために膝を前に出さないという指導がされてるんですね。その他にも要因はありますが。
今後も論文と一緒に紹介します。