なわとびやスキップとかその他色々な動作で”この人バネがあるな〜”とか思ったりすることがあります。
人には本当にバネがついてる訳ではありませんが、特に弾むような動作では腱が”バネ”の働きをします。
実際に腱の”バネ”の動きを人の運動で初めて記録したので以下の論文です。
この研究では歩行中の足関節底屈に作用する腓腹筋の動きを超音波を用いて記録しました。
その結果、足の接地中に筋はほぼ長さが変わらない等尺性収縮でした。筋の両端は腱組織になっており、腱は骨に繋がっています。そこで腱の長さ変化を見ると伸長-短縮の様相が示されています。
つまり足が接地してから離地するまでは腱が仕事を行なっていると言えます。このおかげで筋の活動を必要最小限にして体を前に運んでいるようです!
軽い運動に思われる歩行でも腱のバネが使われていることがよくわかりました。次回はもっとダイナミックな運動の論文について書こうと思います。