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スポーツと英語とPythonとガジェット

ランニング

#118 女性アスリートは体重を減らすと競技パフォーマンスが落ちるかも

Scienceに掲載されていた記事です。 女性アスリートは(特に持久系種目)は体重を減らすことで、パフォーマンスアップできると考えている人も多いかもしれません。 今回、そのことについて言及した記事を見つけたのでリンクとしてここに貼っておきます。 www…

#98 長座体前屈が苦手な(身体が硬い)長距離ランナーほどパフォーマンスが高い

体が柔らかければ(柔軟体操が得意であれば)、ケガをしない、パフォーマンスが高いといった凝り固まった考えをする人はだいぶ少なくなってきましたね。今回は長座体前屈と長距離選手のパフォーマンス(ランニングの経済性)の関係を明らかにした論文を書き…

#97 高重量ウエイトトレーニングによって長距離ランナーのパフォーマンスは向上する。ランナーよ、勝ちたかったらウエイトせよ

長距離ランナーは高重量のウエイトトレーニングを行うことによって、パフォーマンスが向上することは10年以上前から知られています。 日本では未だに敬遠されがちですが... ーーーーーーーーーー Maximal Strength Training Improves Running Economy in Dis…

#94 脚が速くするために”ももあげ”は効果無いって言われてるけど...実は効果ある【論文レビュー】

股関節屈曲のトレーニングとして”ももあげ”は小学校の陸上競技の指導などでよくやられていますね。 歩行、走動作などでは股関節伸展により、体を身体に押し出すため、腿上げなんかするよりも”ももさげ”(股関節伸展を強調)させる場合もあるようです。 また…

#88 ランニングマシンと屋外のランニングはかなり違う~脛骨加速度の観点から~

ランニングマシンとかルームランナーと呼ばれるトレッドミルでのランニングでは実際に外を走るのと全く異なるのは周知のとおりかと思います。 今回はその違いを脛骨に加わる加速度の観点から明らかにした研究をご紹介します。 ーーーーーーーーーー Tibial A…

#82 箱根駅伝で話題の厚底シューズ”ナイキ、ヴェイパーフライ”の効果を実際に検証している論文のご紹介

箱根駅伝が今年も盛り上がりましたね。新記録が爆誕してましたw 【7分で分かる第96回箱根駅伝】多くの区間新記録が生まれた第96回大会を制し、総合優勝を勝ち取ったのは青山学院!|第96回箱根駅伝|日本テレビ https://t.co/GQNnJjTSsi— すなっち (@python…

#78 疲労で筋肉は軟らかくなる!?!?!?論文レビュー

練習などで披露すると筋が硬くなって動き辛くなるイメージはありませんか?実は硬くなってはいないのではないか?というデータが示されています。 筋の硬さに関しては過去にも紹介があります。 www.sportscienceresearchjpn.com ーーーーー Reduced Active M…

#75 ランニング中に "暑さ"は身体内部に影響を及ぼすが動作は変わらない : 論文レビュー

以前に書いたこの記事に関連してランニング中の暑さ(熱ストレス)に関する研究を発見しました。 www.sportscienceresearchjpn.com Heat stress impairs proprioception but not running mechanics - ScienceDirect 熱ストレスは固有受容器に害するがランニ…

#72 硬い(バネの効いた)ミッドソールは長距離選手のみならず室内競技選手のパフォーマンスをも向上させる

最近、マラソン界では世界記録が更新されましたね。 更新したキプチョゲ選手が履いているシューズはヴェイパーフライ(ナイキ)です。日本記録保持者の大迫傑選手も履いているようです。ヴェイパーフライはミッドソールが厚底である事に加え、カーボンプレート…

#71 高重量負荷を用いたスプリントトレーニングはスプリントパフォーマンスや動作を変化させるのか?

重い重いタイヤやソリにさらに重りをのっけて走るようなトレーニングしたことある人いるよね~。そんなことを実際に検証した論文です。 Changes in sprint performance and sagittal plane kinematics after heavy resisted sprint training in professional…

#69 睡眠時間を30%延長するだけで持久系のパフォーマンスは劇的に向上する

3日間睡眠時間を延長すると持久パフォーマンスがどうなるかを調査きた論文です。 Extended Sleep Maintains Endurance Performance Better than Normal or Restricted Sleep.長時間の睡眠は通常の睡眠または制限された睡眠よりも優れた持久パフォーマンスを…

#66 長距離ランナーは膝蓋腱は硬く、アキレス腱は軟らかい

陸上短距離 vs 陸上長距離選手 vs 一般人のアキレス腱の硬さに関する研究は過去のこの記事の通りです www.sportscienceresearchjpn.com また、過去に長距離ランナーは硬くないアキレス腱(≒軟らかい腱)を有する方がタイムが良いことが報告されています。 ww…

#62 ランニングにおける足のつき方は足底腱膜炎(足底筋膜炎)と関係があるかもしれない

From the view of Tokyo tower これ、グーグルpixel3aの夜景モードで撮影しました。すごくない?最近はpixel4が出ましたが... 足底腱膜炎と足底筋膜炎どっちが正しいの? 私は足底腱膜炎派です。論文でもplanter fasciaとplanter aponeurosis ってそれぞれ出…

#61 ヒップスラストvsバックスクワット: どっちがジャンプや走りのパフォーマンスを向上させるのか

前回はヒップスラストvsフロントスクワットのトレーニング効果を検証した論文を紹介しました。結果的にヒップスラストは短距離スプリント走能力を向上させ、フロントスクワットは跳躍パフォーマンスを向上させることが示唆されています(青年期の男性におい…

#60 どっちが短距離走や跳躍のパフォーマンスを向上させる?ヒップスラストvsフロントスクワット

Effects of a Six-Week Hip Thrust vs. Front Squat Resistance Training Program on Performance in Adolescent Males: A Randomized Controlled Trial. - PubMed - NCBI ランダム化比較試験:思春期男性における6週間のフロントスクワットvsヒップスラスト…

#58 マラソンランナーが好記録を出すための気温は結構低め?(10度以下?)

// 長距離種目では気温がパフォーマンスを決定づける重要な要因であるのは言わずもがな。 タイトルのマラソンではないのですが、最近こんな記事を見かけました。 www.tokyo-np.co.jp 気温30度の中で50 kmも歩くとなると、、、想像を絶する辛さでしょうね。選…

#49 足のアーチの硬さと高さの性差、年齢差、左右差

足部のアーチの高さの性差、年齢差、左右差について調査した論文です。 www.ncbi.nlm.nih.gov The effect of gender, age, and lateral dominance on arch height and arch stiffness. 性、年齢、利き(lateral dominance)がアーチ高とアーチの硬さに及ぼす…

武井壮さんが買ったパワーマックスよりもやった感が出るトレーニング:やりすぎ注意!

武井壮さん、パワーマックス買いましたね!!! 私もたまにやります!吐きそうになりながらw ついに自宅にこいつが。。分かるヤツには分かるヤツや。。見るのも嫌なヤツもいるとは思うがオレは自宅に新車を放り込んでしまった。。雨の日もこれがあれば死ぬ…

#47 下半身の左右差はランニングスピードと関係ない!左右差なんて直す必要ないんでは?

Shinobazu ike スポーツにおける左右差はパフォーマンスに影響しているのでしょうか?してないという結果を出した論文が最近出されました。 NEW - @FrontSportsAL "Running Velocity Does Not Influence Lower Limb Mechanical Asymmetry"@paulread1010 @jb_…

#37 筋(肉)は柔らかいほうが競技パフォーマンスが高い...というわけではない

”筋は柔らかい方がいい” とか聞いたことがありませんが?私はあります。 超カラダが硬い人専用!お尻と太ももの裏を最短で柔らかくするストレッチ方法 柔らかく柔軟性のある上質な筋肉の付け方【筋トレ】 (↑ YouTubeで”筋肉”、”柔軟”で検索して上位に出現し…

#34 足が速い人は前もも(大腿四頭筋)よりもお尻(大臀筋)がデカイ:トップスプリンターに関する論文レビュー

今回は陸上競技100m走の選手の下半身(下肢)の筋量と疾走タイムとの関連を調べた論文を書き留めます。 Associations Between Individual Lower-Limb Muscle Volumes and 100-m Sprint Time in Male Sprinters. - PubMed - NCBI 男性スプリンターにおける個…

#32 ジャンプの前に重りを担いでスクワットをするとより高く跳べる:研究レビュー

高重量のスクワットを実施した後にジャンプとかスプリント走とかやると、高く跳たり、速く走れたりする感覚ありますよね。 ...無い人もいそう笑 実は、、、感覚だけじゃなくて本当にパフォーマンスアップしてます。一時的に。 それに関する論文を一つ記しま…

#24 長距離ランナーの腱は柔らかい方がいい? 論文レビュー

腱は硬い程バネを使えそうなので、硬い方がいいと思われます。 しかしながら、長距離ランナーは柔らかい腱を持つようです。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20535616 Effects of mechanical properties of muscle and tendon on performance in long d…

#18 筋が長いほど速く走れる?

www.ncbi.nlm.nih.go 筋の長さとスプリントパフォーマンス(100m)の関係を調べた論文です。 100m走競技者を対象に外側広筋(膝関節伸展筋)と腓腹筋外側&内側頭(足関節底屈筋+膝関節屈曲)の筋の長さ(筋束長)を超音波で画像測定しました。 その結果、コ…

#11 短距離選手の方が短距離選手よりも筋が長い

長距離選手と短距離選手(とコントロール)の筋の長さを比べた研究です。 www.ncbi.nlm.nih.gov ↑によると、ふとももの外側広筋とふくらはぎの腓腹筋は短距離選手の方が長距離選手よりも長いそうです。 外側広筋 ついでに羽状角も短距離選手の方が小さい(羽…

#8 ランニング中の接地様式

ちょっと前の某ドラマでも話題になりましたが、接地の方法は主に3つに分類されているようです。 1. 後足部接地: Rear Foot Strike (RFS) 2. 中足部接地: Mid Foot Strike (MFS) 3. 前足部接地: Fore Foot Strike (FFS) RFSは踵から地面につき、MFSは足部全体…